二ヶ月近くのご無沙汰でした。
8/7、「はんだづけカフェ」にて、お二人の参加者をお迎えし、
ワークショップは無事に開催されました。
ここで「無事に」とは、事故・ケガ等がなかったという意味です。
正確にいうと、ハンダゴテでの軽い火傷をした参加者がお一人。
まあ、電子工作を始めたら、誰もが一度は通る道です。
私なんて小学生の時、コテのハンドルと間違えて発熱部分を思い切り握っちゃったことがありますもん。
参加者のお一人、横山さん。
ハンダ付けはわりあいお得意とのこと。
大学院生時代は、近所の研究室の装置の修理なども頼まれていたそうです。
参加者のもうお一人、もぐさん。
もぐさんは現在は全盲です。
目が見えていた時には電子工作が大好きだったそうです。
講師をつとめる教材開発者、われらが山本栄一氏。
そしてこのワークショップのテーマは、
予定していた 「回して測るデジタル計測の基本」
ではなく、
「全盲の人がどうやったらはんだづけを出来るのか」
の試行錯誤大会となったのでした。
4人で、そこにある道具を使って、
ああでもないこうでもないと方法を考えては、もぐさんに試していただいたのですが、
どれも無理ということが判明しました。
何もかもバリアだらけです。
ユニバーサル基板の穴の位置を数えることも、そこにリード線を通すことも。
「全盲なんだから点字使ってて、指先の感覚は優れているのでは?」
と思います?
点字は小さい時から訓練していないと、読み書きできる指先を作れないのです。
もぐさんは中途失明した方で、指先で点字を読むことはできません。
特に指先の感覚が優れているということはないのです。
予定していたことは、何一つといってよいほど実現できないワークショップでしたが、
「1年後、全盲の方にも楽しめる電子工作の方法を開発しよう!」
という新しい目標ができました。
そして、このワークショップは、11/19、「サイエンスアゴラ」へと続きます。
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